2014/06/01 ~灌水システム設置その3~

2014-06-01

3回のシリーズにわたりご紹介しました灌水システムの設置、ラストです!

前回、準備しました埋設用の溝に塩ビ管を仮置きするところまでご紹介していました。

s-DSCF9768

分岐や組立(分解)の方法を考えつつ仮配置を行い、全部合ったところで塩ビ管を専用接着剤で接着します。塩ビ管用の接着剤は強力かつ硬化時間が非常に早く、接続後はものの2~3秒でびくともしないほどに硬化してしまうため、捻れてしまったりしないように注意が必要です。部品が足りずに何度もホームセンターと往復しまして、何とか配管が完成です!

s-04灌水の配管先

ここに、前回準備しました灌水チューブを接続します!

s-04-1全体配管終了後

末端側にのみ、ホースがたるまないように支柱で引っ張ることをしています。灌水チューブは穴が上を向くように固定しないといけませんが(穴が下になるとゴミが詰まることがあるため)、この上からマルチをするのでこれ以上の固定はしていません(^_^;)

ここから、仮に制御器と太陽光パネルを接続し、システムの動作確認まで実施しました。屋内で太陽光パネルの接続テストをしたときには電圧が全く上がらなかったんですが、この日は快晴でしたので一瞬で充電に必要な電圧まで上昇! ポンプも問題なく動作し、灌水チューブから水が出るのを確認しました!

s-04-5テスト散水

この写真は、灌水チューブからしみ出た水が小さな染みを作っているものです。畝全体で見ますと…

s-04-4テスト散水

こんな感じです。

因みに、供給する水量については、ポンプの直後に設けた「ボールバルブ」により行います。下写真のオレンジのレバーのついた部品です。

s-04-2灌水の配管タンク側-2

ビルの屋上とかで頻繁に見ていたので普通に見る物という印象ですが、一般的なものかと言われるとちょっと自信が…(^_^;) で、この部品はレバーの角度により中を通る流体(今回の場合は水)の量(流量)が変わります。この際、圧力(水圧)も係数として入って来ますので、流量を定量化するために「水柱」を設けます。

s-04-2水柱

バルブの先で分岐した水を、そのままホースで上に持ち上げているだけです。ただこれだけですが、ここである高さにまで水が上がって来るようにバルブを設定すると、必要な量が灌水されるようになります。具体的にはこんな感じです。

s-04-3水柱内部の水ライン

今回は、メーカーさんの計算値に基づき、畝面から1.5mほどの高さになるようにバルブの開け量を調整しました。最後にマルチを掛けて終了です!(植え付けと同時並行でやっていましたので、奥は既に植えられてます(^_^;))

s-05-5マルチ張り終了

これで、「水食い」と言われるナスも、安定して水の供給が出来るようになったという寸法です!(^_^)b 最後の問題は、ここまで苦労して水やりを楽出来るようになったものの、結局タンクに水を入れるのは人力、という点でしょうか…しかも当面は家から持って行かないといけないという…毎回300リットル以上の水を…(>_<)

因みに、このシステムは5月の初旬に完成していましたが、本日(6/1)時点でまだ稼働には至っていません。まだ実がなっていないので通常通りのジョウロ水やりで十分なもので…(^_^;)