これぞレタス促成の裏技!(のはず!)

2017-01-28

さて、前回最後に紹介しましたアイテム、まずはポリチューブです。

これは、本来は長ものを梱包するときに使うものです。途中で特に切れ目とかなく、これですと50mの筒になってます。これを…

畝の真ん中に敷きます!因みに、畝の真ん中は踏んで歩いてちょっとだけへこませてあります。(こういう小細工大事!)

奥側の端を結んでおいて…

ここに水を流し込みます!

この水は家からタンクに汲んできた井戸水で、それをきゅうりのときに使っていたビルジポンプ(船で水を汲み出すのに使う電動の小型ポンプ)で送り込んでいます!

いつも通り、頭で考えただけのぶっつけ本番でしたが、今回は拍子抜けするくらいうまくいきました!

さて、既にお気付きのこととは思いますが、この水に墨汁を混ぜて黒くしています!400リットルに対して100ccくらい。4000倍でもこれだけ黒いのにはびっくり!

え?なんでこんな面倒なことをしたかですって? では、解説です!

ビニールトンネルは、ご存知冬や初春のような寒い時期に保温して本来作物が出来ない時期に栽培をするというものですが、昼間は条件によっては内部が40℃を越えるなど温度が上がりすぎるのに、夜は外気とほぼ変わらないほど温度が下がります。この大きな温度差は、やはり作物にとってはダメージになるはずですので、これを少しでも緩和するために孔あきビニールをで上がりすぎる温度を下げるわけです。

でも、ここに更に水を入れた容器を入れると、昼間は水が暖められるのに熱が奪われるため温度の上昇が抑制され、夜間は水にたまった熱が徐々にはきだされるため逆に温度の下降が抑えられるという寸法です!

この方法自体は、各種農業雑誌で紹介されてますので既存の技術ということになるかと思います。墨汁を使ったのは、水が黒い方が蓄熱効果が高かろうという判断です。

これで実際に生育が良くなるかどうかは、収穫の時点でまたご報告させて頂きたいと思います!(因みに、去年は2月頭種まきの、5月中旬から収穫開始でした。)