2014/05/28 ~灌水システム設置その1~

2014-05-28

話を少々変えて、今回から数回にわたりソーラー自動灌水システムの設置のご紹介をしたいと思います!(ちゃんと、メーカーさんの許可はもらってます(^_^)b )

と書いてもピンと来ない方も多いかと思いますが、そもそも「灌水」とは「水やり」のことです。「ソーラー」とは勿論「ソーラーパネル」のことですので、とどのつまりは太陽パネルにより自動的に発電して水やりをしてくれるシステム、ということになります! 以前お伺いしたナス農家の方に教えて頂いたシステムで、水を大量に必要とするナスでは有効なシステムと感じ、今回試験的にナス、ピーマン等のラインに導入することにしました。

概略はこんな感じです。(取説より抜粋です)

概略図

初めての方にはさっぱりかと思いますので説明させて頂きますと、ソーラーパネルで発電し、その電力を使ってタンクに溜まった水をポンプで汲み上げ、畑の畝に埋設したチューブ(所々に穴が空いてて水がしみ出る)を通して灌水する、という仕掛けです。(但し、この画像では「タンクに溜めた水を重力で落として灌水する」方法であり、これはメーカーさん曰く旧式のシステムとのこと。今回社長(改)が導入したのはタンク内部に設置したポンプで直接水を吸い上げてチューブに水を流すというシステムになっています。)

と、ここまで書くのは簡単ですが、実際のところこの作業は結構大変でした。というのは、メーカーさんから供給された部品は基幹部品的なものだけで、その他の必要部品は自分で調達という方法になったからです。その辺の苦労も交え、今回から3回に渡りこの設置の話をご紹介したいと思います!

まず、メーカーから購入しましたのはこちらです。最初に制御器(いわゆるコントローラ)本体、

s-04-1制御器

意外に小さい水中ポンプ、

s-04-6水中ポンプ

太陽光パネル(J-SOLAR製)、

s-04-7太陽光パネル

そして灌水チューブです。灌水チューブはこれはリール蒔きとなっており、今回は予備を含めて55mの手配となっています。

s-04-13灌水チューブ

メーカーさん供給はここまで! 約9万です! 残りの部品は自分で別途の手配となりました。主に準備したのは、まず水を溜めるタンクです。

s-01-2タンク開梱

今回は、中で「藻」が発生しないよう、黒色のタンク(約1万)を準備しました。このタンクの中にポンプを入れて水を吸い出しますが、蓋を開けっ放しにする訳にはいきませんので別途専用の穴を設けます。接続は塩ビ管で行いますので、それに合わせたサイズの穴を開けることにしました。

s-02-1下穴場所

今回使う塩ビ管のサイズはVP25、これは「給水側で使用可能な肉厚がある塩ビで内径が25mm」の配管のことですが、外径としては30mm以上あります。従い、そのサイズの穴を開けないといけませんが、残念ながらそのサイズのホールソー(穴開け専用のドリル刃)は持っていませんし今回一回のためにわざわざ買うのも勿体ないので、「小さい穴を沢山開けて繋げる」方法をとります!

s-02-2下穴開け中

s-02-4下穴開け中

出来た数珠つなぎ状の小さい穴をニッパで繋げれば、簡単に開口出来るという寸法です!(^_^)b (最終的にはカッターでバリは落としています。)

s-02-5下穴開けた

ついでに、ポンプ用配線用の穴も開けて、タンクの準備は完了です!

s-02-8配線用穴

というところ長くなってきましたので、本日はここまでにさせて頂きます!