2015/06/07 ~無農薬な農薬~

2015-06-07

ちょっと意味深な(?)タイトルですが、無農薬栽培に固執する…もとい取り組んでいる社長が、実験的に行っていることをご紹介します!

農薬と言えば、一般的には「化学農薬」のことを指すかと思います。これは、やはり人体に蓄積されている手合いのものであり、その使用量については厳しく決められています。(ここだけの話、最近は徐々にその規制値が緩くなる方向になっているのですが…)

ですが、例えば昔から伝わる「ストチュウ」(酢と焼酎で作る)も、一応農薬にはなります。勿論、元が食べ物なので、人体には全く影響が無い、自然派農薬とも言えるものです。

今回社長が使うのも、そういったいわば「自然派農薬」です! まず、漬物用の樽を準備します。

s-01-1桶に水

中に約10Lの水を張っています。そこに、熱帯魚用のヒーターを取り付けます。このヒーターは、自動で28℃を保ってくれるタイプです。(久々の手ぶれ…(>_<) )

s-01-2発熱機

勿論、樽もヒーターも、事前にしっかりと殺菌消毒しております。

準備ができましたら、まずはてんさい糖を200g投入します。

s-01-3てんさい糖200g

10Lに対して200gなので、2%ですね。

s-01-4てんさい糖投入

そこに更に、豆乳を1L投入します! シャレではありません!(^_^;)

s-01-6豆乳入れ

このてんさい糖と豆乳は、あくまで菌の栄養源です。なんの菌かと言いますと…

s-01-7納豆入れ

そう、納豆菌です! メーカーや商品により納豆菌の種類も若干異なるということで、納豆パックは3種類用意しました! 納豆の臭いがきついものが適切のようで、その意味ではお○め納豆が一番臭いがはっきりしていたでしょうか。

ここに、同じく金魚用のブロアーを入れます!

s-01-9エアレーション開始

納豆菌は好気性なので、常に酸素を送り込まないと死んでしまうからです。

この状態で、20~24時間程度放置します。社長は今回、朝に仕込んで翌日の朝に確認したんですが…

s-01-1完成した納豆菌液

見事なまでの納豆臭さ!(>_<) 割と部屋中が納豆まみれのような臭いになっていました(^_^;)

で、これを納豆の臭いがうつりゃしないかとびくびくしながら、噴霧器に入れて直接散布です!

s-02-1納豆菌散布

この納豆菌は、カビや病気への抵抗性を高め、またアブラムシやヨトウムシといった害虫にも予防的な効果を発揮してくれます。社長の圃場では、去年カボチャにうどん粉病が出まくって大変だったので、雨が続く予報の前に予防的に散布することにしたという訳です。

この前も知り合いの農家さんから、「百姓は農薬にやられてる人間が意外に多い、気がつかないうちに農薬は体に溜まって、突然具合が悪くなる」というお話を聞いたばかりでして…(>_<) 元々社長は農薬完全否定派という訳ではありませんが、そういう話を聞くとやっぱり安全側に逃げたくなりますよね(^_^;)